【京都で不動産売却】不動産査定は無料でできる?有料との違いは?
京都で不動産売却をお考えの方は多いでしょう。
京都には、古民家が多く残されています。
他の都市だと、古民家はほとんど価値を持たず、不動産売却しても土地だけの金額になるかもしれません。
しかし、京都ではその街並みに合うため、場合によっては付加価値が付きます。
そのため、土地や古民家を腐らせず、売却したいと前向きに考える方が多いと見られるのです。
そこで、不動産査定に進もうとすると、無料の不動産査定と、有料の不動産査定があることに気付くでしょう。
これらは、一体どのような違いがあるのでしょうか。ここで詳しく解説します。
売却までは考えていなくとも、ひとまずどれだけ価値があるのか知りたいという方も、ぜひご一読ください。
不動産査定は無料が基本
不動産会社が行ってくれる不動産査定は、基本的には無料となっています。
無料となっている理由の多くは、「営業につながるため」です。
不動産会社としては、不動産査定を申し込んでくれる方は、将来的な顧客になり得ます。
顧客が不動産売却をしてくれなければ、不動産会社は土地や物件といった商材を手に入れることはできません。
そして、売主から買主へと仲介して仲介手数料といった利益を手に入れることも不可能になります。
また、買主のニーズに合う不動産をどれほど手元に用意できるかも重要です。
だからこそ、「利益が出なくても良いので、まずは不動産査定をさせてほしい」という営業的な意味合いで、基本的には無料で不動産査定を行ってくれるのです。
無料の不動産査定と有料の不動産査定の違い
では、無料と有料の不動産査定には、どのような違いがあるのでしょうか。
無料の不動産査定は、主に「不動産の資産価値」を知る目的で行われます。
一方、有料の不動産査定は、「証拠資料作成」のような目的で行われるものです。
有料の不動産査定は、国家資格を有した不動産鑑定士が担当し、不動産鑑定評価基準という法的な基準を用いて不動産を評価します。
時間がかかる代わりに、遺産相続や裁判、法人や税務署へと提出する証拠資料としては、強い意味を持つのが特徴です。
不動産査定書は無料の不動産査定でも作成できますが、より証拠能力が高い不動産鑑定評価書の作成は、やはり有料で不動産鑑定士に依頼しなければなりません。
「しっかりとした基準で作成された、証拠書類が必要」というシーンでもなければ、基本的には無料の不動産査定でも問題はないといえるでしょう。
京都ではどのような不動産会社に依頼するべき?
単に土地や物件の資産価値を知りたいのであれば、無料の不動産査定を依頼して良いでしょう。
ただ、不動産会社にもさまざまなところがあり、良心的なところもあれば、場合によってはトラブルを生むようなところもあり得ます。
そこで、京都では、下記のような条件を設けて不動産会社を選んでみると良いでしょう。
地元密着型の不動産会社
京都のように、古民家が高い評価を得る環境は、やや特殊だといえるでしょう。
もし、地域事情に詳しくない不動産会社に不動産査定を依頼してしまうと、全国的な基準で査定されてしまうおそれがあります。
本来なら、高く売れるかもしれない土地や物件を、安く手放してしまうような結果にもつながりかねません。
なるべく、京都で実績を重ねている、地元密着型の不動産会社を選ぶのがおすすめです。
専門家が所属している不動産会社
京都だと、土地に問題を抱えている不動産を売却したい方も珍しくありません。
隣地や道路の境界線が明確でない、あるいは地下の埋蔵物が残ったままといった理由で、売却がしづらい状態ということがあり得ます。
また、不動産売却後に、売主と買主の間でトラブルが生じてしまったということもあるでしょう。
そんなことにならないよう、土地家屋調査士や法律家など、トラブルを防ぐ専門家が所属していると安心です。
複数の見積もりを取って、対応が良いと思える不動産会社
京都にも、不動産会社は山のようにあります。
その中から、一つだけ選んで不動産査定をしてもらうというのは、あまりおすすめできません。
できれば、複数の不動産会社に依頼して、不動産査定をしてもらいましょう。
そうすることで、不動産の価値がどのくらいか、より正確に把握できるでしょう。
安く不動産を買い叩きたい会社と当たっても、別の会社が適正価格を示してくれれば、そちらを選ぶことができます。
また、オイシイ話を持ってくる会社があっても、別の会社の意見をぶつけてみれば、そのおかしな点を暴くこともできるかもしれません。
複数の会社に依頼すれば、不動産に関する理解も深まり、問題点があれば解決に踏み出すこともできます。
一社だと、比較すらもできないため、必ず複数の不動産会社に依頼するようにしましょう。
不動産査定を申し込む際の注意点
必要書類を揃えておく
不動産売却と不動産査定をスムーズに進めるためにも、必要書類を揃えておきましょう。
主に、下記の4つの書類が必要になります。
・本人確認書類
・登記済権利書(もしくは登記識別情報)
・地図(公図)
・登記事項証明書
本人確認書類を除けば、多くは法務局で取得が可能なものです。
特に、「本人確認書類」と「登記済権利書」は忘れず用意するようにしましょう。
不動産の持ち主や、依頼者が誰かというのは、不動産会社も気にする部分です。
勝手に他人名義の不動産を査定させ、法的なトラブルを持ち込む人もいるためです。
上記以外にも、不動産査定を申し込む際に、必要な書類を求められることがあります。
不動産査定を依頼する際に、念のため確認しておくとスムーズです。
一括見積サイトはなるべく避ける
複数の不動産会社に依頼する際、便利なのが一括見積サイトです。
ある程度の情報を入力するだけなので、慣れている人であれば数分でも入力できてしまうでしょう。
しかし、限られた情報での査定になるため、査定額は目安でしかありません。
実際に現地に来てもらって査定するのとは、また違った金額になります。
また、多くの不動産会社とつながれるメリットもありますが、ひっきりなしに電話が鳴ったり、しつこくメールが届いたりといったトラブルも実際にあるものです。
ホームページや口コミなどを調べて、ここなら信頼できそうだと思えるところを複数選んだ後、依頼すると良いでしょう。
不動産査定前の手入れは避ける
不動産査定前には、不動産の手入れはあまり行わない方が良いでしょう。
もちろん、簡単な掃除くらいであれば構いません。
ですが、不動産の価値を上げようと、リフォームやハウスクリーニングへの依頼は避けるべきです。
数十万円をかけてリフォームやクリーニングをしたところで、その金額を回収できる保証はないためです。
不動産売却を、その不動産会社に依頼すると決めた際、そこで初めてアドバイスをもらい、手入れを行うと良いでしょう。
まとめ
無料の不動産査定と、有料の不動産査定について、詳しくご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
ただ資産価値を知りたいだけであれば、無料の不動産査定で構いません。
法人との取引や遺産相続などで、しっかりとした証明書類が必要になった際には、有料の不動産査定を選びましょう。
不動産会社もさまざまですが、できる限り信頼のおける不動産会社を複数選んで、比較検討してみるのがおすすめです。
京都で不動産売却や不動産査定をせいこうさせたい方は、ぜひ上記を参考にしてみてください。